一般に投資信託とは、多数の投資家から集めた資金をプールし、複数の運用先に分散投資し、その運用益を投資家に分配するものです。従来から、投資信託は株式、債券等を運用先の中心として行われてきました。このような株式や債券等を運用先とする投資信託は証券投資信託といいます。
一方、不動産投資信託は、運用先を不動産とし、投資不動産からの賃貸収益や売却した場合の売却益などと投資家に分配する投資商品です。
不動産投資信託制度の創設により、銀行による不動産融資に加え、金融市場を通じて資金を直接不動産事業に供給する直接金融の途が広がったといえます。また、投資対象不動産の需要が高まることにより、不動産の流動化を進めることにもなっています。
不動産投資信託には、大きく分けて、不動産に投資する法人を設立する会社型と、信託銀行が管理運用する契約型の2種類があります。