所有権留保とは、売主が目的物の引き渡しを完了しつつ、代金が完済されるまでは目的物の所有権を留保する担保形式のことをいいます。
債務が履行されれば所有権が買主に移転することになりますが、履行されない場合には売主が契約を解除することにより確定的に目的物の所有権を確保することができるという点で代金債権を担保する機能があります。
たとえば、自動車をローンで購入したような場合、購入者は自動車を日常的に使用することができますが、登録用紙を見ると、ローン会社の所有権留保がついており、購入者は「使用者」として登録されているような場合があります。