連帯債務とは、数人の債務者が同じ内容の給付について、それぞれが独立して全部の給付を為すべき義務を負担し、かつ債務者の1人が給付を完了すれば、他の債務者の債務も全部消滅するという関係にある複数当時者間の債務関係のことをいいます。
連帯債務は債務者の数に応じた複数の独立した債務です。したがって、必ずしも1個の契約によらずに別個複数の契約によっても成立させることができます。そのため、連帯債務者間の各債務の内容は条件の面(利息の内容等)を異なるように設定できますし、債務者の1人に関してのみ保証人を付けさせるといったことなども可能です。
金銭の借入をするような場合に、貸主より連帯債務者の設定を求められる場合があり、このような場合は連帯債務者の存在が貸金債権における担保的な役割を果たす場合があります。