保証債務とは、保証人の一般財産をもって主債務者の債務を担保する債務のことで、人的担保の代表的なものです。
保障債務は主債務とは別個の債務ですので、保証人と債権者との間の保証契約によって成立するものです。
もっとも、保証債務は主たる債務と同一内容の負担を負うので、主債務の従たる債務ということがいえます。
なお、保証人と債務者との間で問題が起こったとしてもそれは債権者との間では無関係のものと扱われますので、債権者と保証人との間で有効jに保証契約が成立した以上、保証人は債務者との問題を債権者との関係において持ち出すことはできません。
例えば、債務者から「絶対に迷惑はかけないから保証人になってほしい。」といわれ、保証人となったが、その後、債務者が夜逃げしてしまったと言ったような場合、保証人としては、債務者の約束違反を債権者にも主張したいところでしょう。しかしながら、そのような内部事情を考慮するとなると、債権者に予想外の損害を被せることとなってしまいますので、債務者は債権者に対して上記のような抗弁を持ち出すことはできないとされているのです。