正当防衛(セイトウボウエイ)
正当防衛とは、急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為のことをいいます。
正当防衛が成立することにより、その結果が犯罪構成要件に該当するような場合でも違法性が阻却されるとされています。
法治国家である以上は、自己の法益・権利を守るために私人が実力行使をすることは基本的に許されないことですが、法益侵害の危険が切迫しているような場合にまで実力行使を認めないというのでは秩序は混乱しますので、例外的に自救行為が正当化されることとなります。
正当防衛が成立するためには1急迫不正の侵害に対するものであること2自己又は他人の権利を防衛するためのものであること3やむを得ずにしたものであること4防衛の意思に基づく行動であることという要件を満たす必要があります。