談合罪(ダンゴウザイ)
談合罪とは、刑法に規定される犯罪類型の1つで、「公正な価格を害し又は不正の利益を得る目的で、談合した者も、前項(競売妨害罪)と同様とする」とされています。
ここにいう「公正な価格を害する目的」とは、事由な入札が行われたならばそこで形成されたであろう価格について、それを引き下げたり引き上げたりする目的のことをいいます。
談合のうえ本来自由競争ならば入札するであろう価格よりも高い入札金額を記載させ、自らからはそれよりも低い入札金額を入札書に記載して入札したような場合には、公正な価格を害する目的ありと判断されています(最高裁昭和31年4月24日判決)。
なお、「談合」とは、競売・入札の競争に加わる者が通謀して、特定の者を落札者、競落人とするために一定の価格以下または一定の価格以上に入札または付け値しないことについて協定することをいいます。