【弁護士:交通事故相談】60代女性・後遺障害8級認定を得て約3000万円の賠償獲得に成功

2輪車の運転中に、交差点で普通自動車に轢かれ怪我をされた被害者の方から、損害賠償事件のご依頼を受任し、この度示談により解決いたしました。

本件交通事故事件のポイントは主に、後遺障害等級の認定をどこまで獲得できるか、当時60代でパートをされていた被害者の逸失利益(将来に渡る収入に関する損害賠償)をどこまで認めさせることができるかという点でした。

この点、後遺障害等級の認定手続きについては、事故発生から1年以上の期間を要したものの8級(1級～14級まであります。)という適切な認定結果を獲得するこができました。

次に、8級の等級を前提として損害賠償の額については、当職と相手方保険会社との間で大きな見解の相違がありました。

相手方保険会社としては、現実に得ていたパート収入のみを被害者の年収とみなし、しかも被害者が60歳代であるということで労働可能期間も限定し、わずかな逸失利益しか認めようとしませんでした。

しかしながら、当職としては、被害者がパート収入を得ているだけでなく家事も行っており、また事故前は健常で労働意欲もあったことから、同年代の平均賃金を基礎として算定すべきことと、労働可能期間も10年程度はあったはずである旨主張してきました。また、慰謝料額も十分な提示をするよう粘り強くはたらきかけました。

最終的には、相手方保険会社を十分に説得することができたため、当職の主張どおり、約3000万円の損害賠償金が支払われることとなりました。

当初の保険会社の主張を鵜呑みにしていたら実際に獲得した金額の半額程度になっていた事案だったので、弁護士が入って交渉したことによる効果は大きかったといえます。

解決まで約1年半とそれなりの期間を要してしまいましたが、より良い結果を得ることができて当職も安心いたしました。

平成28年12月6日
法律事務所つくばコム 代表弁護士 福嶋正洋(茨城・つくばの法律相談は法律事務所つくばコムまでお気軽にどうぞ)