【交通事故被害】20代男性・過失割合が争う訴訟を提起し、勝訴的和解へこぎつけることに成功(損害賠償金290万円の獲得)
ご依頼者様
20代 男性(土浦市)
法律相談の概要・ポイント
ご相談者様が道路側から右折ウィンカーを点滅させながら店舗駐車場内へ進行しようとしたところ、店舗駐車場内から道路へ出ようとする車両と接触し、ご相談者様が指を骨折するなどの負傷をされた事案で法律相談を受けました。
このような事案の場合、典型的なパターンで類型化されている事故態様ではないため、過失割合の配分が大きな争点となります。
この点、保険会社側は過失割合についてご相談者様側が7割以上悪いなどと主張してきたため、話し合いは平行線となってしまいました。
そこで、ご依頼者様と協議した結果、当法律事務所が代理人となり相手方に対し訴訟を提起して解決してほしいとの依頼を受けました。
ご依頼者様の弁護士への依頼事項
相手方の過失の方が大きいということを認めさせたい。
保険会社からいわれのない疑惑(詐病であるかのようにいわれたとのこと。)を向けられほとほと困った。時間がかかってもいいので裁判を起こし、すっきりしたい。
法律事務所つくばコムの弁護士による活動
訴訟を提起することのデメリットはやはり、解決までに相応の時間がどうしてもかかってしまう点です。
この点、ご依頼者様には訴訟となればこれまで争点となっていなかったはずのところまで争われ、問題を蒸し返される可能性もあることをご理解いただき、じっくりと事案にあたることとなりました。
案の定、保険会社側は、指の骨折と本件事故との間には因果関係がないなどと主張し、治療費や慰謝料の支払いまで拒絶してきました。
この点については、証拠をそろえることで十分勝訴できるものでしたので、冷静に訴訟対応を進めることといたしました。
一方、過失割合については、類似事例が少なく慎重な事実主張が必要でしたが、これについても裁判官に十分に伝わるよう工夫したおかげで理解をいただき、当方の主張に沿った和解勧告(過失割合2対8)をいただくことができました。
怪我と事故との間に因果関係がないなどという保険会社側の不当な主張につきあわされたおかげで解決までに時間を要してしまいましたが、結果的には裁判の場で正しい結論へ導くことができたのでよかったともいえるでしょう。
解決の内容
訴訟提起をして裁判の中でち密な議論を積み重ね、裁判官から当方に有利な和解勧告を受け取ることに成功。
結果、裁判上の和解が成立し、過失割合を2対8とし、損害賠償金約290万円を獲得できることとなり、ご依頼者様も納得のいく解決を図ることができました。
解決までに要した期間
訴訟提起から損害賠償金の獲得までに要した期間はおよそ10か月間でした。
平成29年11月15日
法律事務所つくばコム 代表弁護士 福嶋正洋(つくば・土浦をはじめ茨城県の法律相談は法律事務所つくばコムまでお気軽にどうぞ)